ぶらっと うるく
何気ない、気になる、懐かしい うるくの街角歩き今回は『落平(ウティンダ)』をぶらっと。
ここは、かつての那覇の水源だったそうです。
琉球王国時代、そしてかつての那覇の貴重な水源
奥武山公園駅から県道7号線に入り、沖縄セルラースタジアムの向かい側に現れる緑豊かな一帯は、垣花にあった樋川(ヒージャー)跡。今でも湧水が流れ落ちています。
かつては小滝の様に水が流れ、漫湖に注いでいたそうで、琉球王国時代、那覇港に出入りする船はここで争って取水したといいます。
昔の那覇は浮島と呼ばれ、海に囲まれていたため、井戸水は塩分が多く飲料には適していませんでした。
そのため、落平の水を 大きな水桶に入れ、船で那覇まで運び、女性がてんびん棒で担ぎ、売り歩いていたそうです。
戦後、落平と奥武山の間は埋め立てられ陸続きとなりました。
水の湧き出る落平の岩肌は残されたものの、周囲は宅地化が進み、落平の水量も減少していきました。
鳥がさえずる『うるくのオアシス』
現在では岩肌からわずかに湧水が流れ落ちる程度ですが、その水はとても綺麗です。(撮影時は前日が大雨だったため結構な水量でした)
脇を通る車の往来も気にならないくらい、木々が茂り緑豊かな一帯はマイナスイオンもたっぷりで、ひんやりと気持ちが良く、
鳥がさえずる、まるで『うるくのオアシス』。
ぜひ、ぶらっとお散歩してみてください。
そして、このままの姿で、大切に残していきたいですね。
動画でもご紹介しています。
流れる水の音や、鳥のさえずりが聞こえますよ♪ぜひご覧ください!
■落平(ウティンダ)
那覇市山下町18付近