築53年の古民家で味わう 無科調にこだわったそば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良 沖縄そば
うるくのそば、いっぺーまーさんど〜。
地元・うるくんちゅに愛されるお店から観光客にも人気のお店まで、そば家が多いんですよ。いずれも個性溢れるまーさんなお店ばかりなんです。ぜひぜひ、うさがみそ〜れ〜!

『那覇 そば処 たからまちがー』さんは、那覇市高良の住宅街に今年2021年4月にオープン。
築53年の古民家をリノベーションしたお店で、「最後まで飲み干せるスープを」と無科調にこだわったそばを提供しています。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
那覇 そば処 たからまちがー|那覇市高良
築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
那覇 そば処 たからまちがー |店主の上原さん(具志出身)

こだわりは『最後まで飲み干せる』無科調のスープ

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
『ソーキそば / 大(200g)700円(税込)、中(150g)600円(税込)小(100g)500円(税込)』写真は中そば

沖縄県産鶏と鹿児島・枕崎産の血合いなしの鰹節で3時間かけて出汁を取り、前日に8時間以上水出しした利尻昆布を合わせたスープは濁りのない美しさ。

県産の塩(2種類)とフランス産の塩で味を整えるそうですが、

「余計な調味料を使わないので、塩加減が命。朝は水しか飲まないで まずスープの味を確認しています。」と店主の上原さん。

その美しい見た目のまま、雑味のない、優しいふくよかな味は身体に染み渡ります。

そんなスープに合う麺は、豊見城の亀浜製麺所のストレート麺。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
細めのストレート麺がスープによく合う

昔ながらの製法で作られた麺はスルスルと食べやすく、
優しいスープと相まって、一口一口ゆっくり味わいたくなります。

ソーキと三枚肉は低温で8時間、軟骨ソーキも低温で12時間かけてじっくり炊き込むそうですが、スープと同様に塩で味を整えるため、見た目が色白。

けれど 絶妙な塩加減で、豚肉本来の香りや旨味、甘味を感じます。

より特徴的なのが、チャーシューのようにぐるりと巻かれた三枚肉。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
『三枚肉そば / 大 600円(税込)、中500円(税込)、小400円(税込)』写真は中

いつも食べている三枚肉の食感とは違って、ぷるっと柔らかでジューシーな感じがします。

「巻いた豚肉をカットすることで、断面から豚のエキスが出るんです。それがスープの鶏と鰹節と器の中で合わさって、より旨味が増すと思います。」と上原さん。

スープももちろん美味しさが増すのですが、

しばらく三枚肉をスープに浸して鶏と鰹出汁が絡んだ状態で食べてみると本当に美味しいです。

お肉の味の変化もぜひお楽しみください。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
ワンコインから食べられるのも嬉しいですね

そして、そばのお供のじゅーしぃとお稲荷。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
『ふーちばーじゅーしぃ / 大 200円(税込)中150円(税込)小100円(税込)』持ち帰りOK

出汁の効いたそばにピッタリのふーちばーじゅーしぃは、

店主の上原さんのお母様のレシピだそうで

「母親が何十年もかけてたどり着いたレシピです。時々、普通のじゅーしぃは無いの?と聞かれますが、うちのそばによく合って美味しいので、ぜひふーちばーじゅーしぃを楽しんでください。」と上原さん。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
『自家製いなり / 1個 100円(税込)』持ち帰りOK

自家製いなりは、月毎に少しづつ違う味を予定しているとのこと。

撮影時は、沖縄県産の山椒フレーバーをあしらったものでした。
これからどんないなりが出てくるのか、楽しみですね。

また、紅生姜とコーレーグースも手作りしているそうです。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
コーレーグース(写真右)はテーブルごとに容器が異なるそう

高知県産の新生姜を皮ごと使い、大分県産の梅酢で漬けた紅生姜は優しいピンク色。

「出汁にこだわったそばなので、紅生姜もコーレーグースも自家製にしたくて」と上原さん。

貴重な築53年の古民家をリノベーション

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

「古民家を探していたというわけではないのですが、たまたま見つかったんです。もう一目惚れでした。」(上原さん)

広い敷地に古民家とお庭があり、他にも借りたいという人がいたそうですが

「そば家を開きたいということ、あるものをそのまま、出来るだけ活かしたいと大家さんにお話させていただいて、それを気に入ってくれたんだと思います。」(上原さん)

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

間取りや天井などは ほぼそのまま使用しているそうで、昔懐かしい沖縄の雰囲気を感じることができます。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

そして、座敷エリアの奥にはリノベーションしたお部屋もあります。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

座敷とはまたガラリと変わって、明るくお洒落なカフェのような空間です。

オジィオバァの家に行ったようにリラックスしたい時は座敷で、
カフェっぽく食べたい時はこちらのカウンター席で、
と気分を変えられるのもいいですね。

地元に愛されるお店にしていきたい。

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
那覇 そば処 たからまちがー 店主の上原さん

実は上原さんはお店のある高良のお隣・具志の出身。
安里で人気酒場『大衆酒場 八六(ハチロク)』も経営しています。

「自分のおじいちゃんの事を大家さんがご存知だったんです。やっぱり地元だなぁという安心感とともに、身が引き締まる想いがあります。地元にやっとお店が開けたので初心に戻って頑張っていきたいですね。」と上原さん。

ご近所の皆さんもそば家が出来たことを喜んでくれているそうで

「杖をついて来てくださる方もいらっしゃって、すごく嬉しいです。」(上原さん)


高良は戦後いち早く栄えたまち。

お店のある住宅街にはその面影が今も残り、昔懐かしい沖縄らしさを感じることができます。

上原さんもお店を開いて初めてその良さを再確認したそうです。

「歩いて出勤しているのですが、お店の周りにあるすーじぐゎーとか、イイ感じなんですよ。歩くと色々発見があって、ここにお店を開いてよかったなぁと思います。」(上原さん)

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

最後に、
これからどんなお店にしていきたいですか?と尋ねると、

「この建物と敷地は、将来、大家さんのお子さんに引き継ぐことになっていて、それまでの賃貸契約(18年間)になっています。契約満了まで、精一杯、地元に愛されるお店にしていきたいですね。」と上原さん。

戦後の沖縄の雰囲気は、少しずつ そして加速しながら消えています。

古くからあるものを活かしながら 次の世代へと引き継いでいくことは大変がゆえに尊いこと。

沖縄そばと古民家、二つの伝統文化を守り繋ぐ、
素敵なお店がうるくに出来て、とても嬉しいですね。

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那覇 そば処 たからまちがー の特徴をcheck!↓

築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良
築53年の古民家で味わう 無科調にこだわった沖縄そば『那覇 そば処 たからまちがー』|那覇市高良

那覇そば処 たからまちがー
那覇市高良1丁目6-13
Tel 098-955-0240
Open 11:00-15:00(Lo.14:30)
定休日 木曜
駐車場 あり
https://www.takaramachiga.net/
https://www.facebook.com/takaramachiga/
https://www.instagram.com/takaramachiga_/
(2021年6月時点の情報です。詳しくは店舗に直接お問合せください。)