『ひまわり』さんは那覇市指定の地域密着型の介護付有料老人ホーム。那覇市小禄1丁目、鏡原中学校そばにあります。
個人の意思を尊重した「ゆったり型」の施設
施設に一歩入ると、スタッフの皆さんが明るく、朗らかな雰囲気が漂うひまわりさん。その最大の特徴は「ゆったり型」。
「リハビリや体操、入浴など、大まかな1日の予定はあるんですが、気が向かない・やりたくない人は散歩に変えたりユンタクしたりして、無理強いはせずに自分の好きなことが出来る様、個人の気持ちを尊重しています。」(介護主任兼計画作成担当者 與儀さん)
またここ数年のコロナ禍では ”飽きさせない”工夫をしてきたそうです。
「新型コロナの広がりで外出も出来ず施設内で過ごすことが多かったので、飽きないように過ごしてもらえる工夫をしてきました。入居者の皆さんは”食べること” が好きな方が多いので 、一緒に料理して食べる”おやつレク” で色々なものを作って楽しんでいます」(介護主任兼計画作成担当者 與儀さん)
最近では新型コロナウイルスの規制も無くなったので「積極的に外出しよう!」と、少人数で出かけることも増えたそうです。
「フードコートで食事をすると皆さんいつも以上にモリモリ食べてくれます。ラーメンやトンカツもペロリ笑。普段は食が細い方もたくさん食べてくれますし、楽しんでもらえているのが分かってこちらも嬉しいです」(知念施設長)
あまりに皆さん楽しそうにしているからか、「どこの施設から来てるの?」などと話しかけられることも多いそうです。
こうした外出は入居者のご家族も同行可能。施設で面会するだけではなく、ご家族も一緒に外出して同じ時間を過ごせることも皆さんの笑顔につながっているのだと思います。
”ひまわり”のように明るく入居者を照らす職員の皆さん
スタッフの皆さんが明るく朗らか。そして職員さん同士が仲良しな雰囲気が伝わってきます。
介護系の仕事といえば離職率が高く、職員が定着しないというイメージがありますが、ひまわりさんでは勤続10年以上の職員が5名いるなど、定着しているのも特徴です。
「在籍歴の長い職員がいい雰囲気・流れを作ってくれているので有り難いです。私自身も職員のメンバーには何でも相談する様にしていて、みんなで考えながら…という感じでやっています」(知念施設長)
仲門(ナカジョウ)さんは 在籍4年の介護職員。
「朗らかに、楽しく働けています。他にないイベントなどがあるのがいいと思います。入居者の皆さんは、ご家族と離れて暮らしている分、話し相手になってほしいということもあるので、お一人お一人のお話を良く聞く様に心がけています。」
夜中にふと何かを思い出したり不安になる入居者の方もいらっしゃるそうで、そんな時は夜中でもきちんと話を聞き、心を落ち着かせてから寝ていただくこともあるそうです。
金城さんは在籍11年の介護主任兼相談員。
「施設内で調理された温かいご飯を食べていただけるところがいいと思います。出された食事を全部食べないといけないということではなく、その日の体調や様子を見ながら美味しく食べてもらえるよう努めています。また、入居して長い方・最近入居された方、食事を自分で食べられる方・サポートが必要な方、など状況はそれぞれ様々ですので、お一人お一人に寄り添ったケアをすることを心がけています。そしてここでの新しい生活に早く馴染んでいただけるように、と思っています。」
毎日を楽しむ入居者の皆さん
入居者の新垣さんにお話を伺うことができました。
取材日の少し前に102歳になられたという新垣さん。
「耳元で話してね」と笑顔でおっしゃる様子は102歳とは思えないほど若々しくてお元気です。
毎日の中で楽しみなことは何ですか?と尋ねると
「そーね、今は何でも楽しいと思う様にしているの。何でも美味しいしと思えるし。」と新垣さん。
けれど小声で
「くふぁじゅーしーが好きなんだけど、ここではあんまり出てこないのよ」とチャーミングな一面も。
鏡水のご出身ということで、昔の鏡水の様子をお聞きすると
「若い頃は鏡水大根(カガンジデークニ)を売りに行っていたの。なんぎだったー。」
柔らかで優しい表情の新垣さん。
戦争と戦後の大変な時代を生き抜いてこられ、今はこの施設で穏やかに暮らしていらっしゃるご様子に、なんだかじんわりとしました。また昔のお話聞かせてください。
また、入居者の皆さんの中には、それぞれのお部屋を自分らしくコーディネイトしている方もいらっしゃいます。
組み立てたパズルを飾ったり
手作りした小物などを飾って楽しんでいる方も。
自分らしく暮らす・過ごすことって、いくつになっても大切ですよね。
残りの人生をここで長く過ごしてほしい
ひまわりさんは、金城産婦人科医院のドクター(当時)だった金城國昭さんが ”地域貢献” のために作った施設が始まり。(金城さんは医学博士となった現在も嘱託医として関わっています)現在は、那覇市指定地域密着型の施設として、ご本人の住所が那覇市にあり、要介護1~5の方を対象とし、地元・うるく地域出身の入居者も数多くいらっしゃるそうです。
すぐ近くにある小禄病院が協力医療機関となっていますが、時と場合によっては”看取り”まで行うこともあるとのこと。職員の方々はそうした研修も受けており、入居者の方を尊重しながら責任を持って向き合っていることがわかります。
「住み慣れた地域で最後の人生を過ごす場所として、これからも地域貢献して行ければと思っています。”終のすみか” として、うちの施設にいてもらいたいですし、残りの人生をここで出来るだけ長く過ごしてほしいと思っています。施設見学はいつでも歓迎していますので、ぜひ気軽にいらしてほしいです。」と施設長の知念さん。
「ここで良かった」と思ってもらえる様に…。
今日もひまわりさんではたくさんの笑顔が溢れています。気になる方はぜひ一度、施設見学で雰囲気を体験してみてください。
見学可能時間:月〜土 8:30-17:30
お電話又は受付窓口でお声がけください。
Tel 098-851-3032
介護付有料老人ホーム特定施設 ひまわり(那覇市指定地域密着型)
那覇市小禄1丁目2番21号
Tel. 098-851-3032
窓口受付時間 8:30-17:30
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https://www.instagram.com/ryusekicarepro/
(2023年7月時点の情報です。詳しくは施設に直接お問合せください。)