かつて那覇市字小禄には18箇所のカー(井泉)がありましたが、その大部分は沖縄戦により破壊されました。アモールシガーは戦前のムラガー(共同井戸)の形を残している数少ないカー(井泉)です。那覇市小禄の真玉嶽(メーヌウタキ)からほど近い、県道7号線から入った脇道にあります。(那覇市指定史跡)
石積み、石畳が今も残る
石の階段を降りると、水の湧き出るところは長方形で垂直に堀り下げ、内側は大きな石で布積みに積まれ、さらにその上に土留めの石垣があいかた積みで積まれています。
井戸口の前には石畳の広場があり、ここで野菜を洗ったり、洗濯をしていたと思われます。意外に広いので、皆で洗い物をしながらゆんたくしていたかもしれませんね。
那覇市の説明板には、かつてのアモールシガーの様子が描かれており、緑豊かでのどかだった昔の暮らしぶりを感じることができます。井戸の形は今もそのままです。
また、水質がよく水量も豊富だったそうで、干ばつの際には字小禄だけではなく、遠く字宇栄原からも水をもらいにきていたそうです。
香炉が置かれ、水への祈りが捧げられてきた
水が湧き出る井戸口近くには四角い石の香炉が置かれており、水への感謝の想い・祈りが捧げられてきました。
2024年12月現在もわずかながら水が水が張っており、小さな生き物たちが暮らしています。石垣や石畳には趣があり、昔の暮らしの様子を今に伝える、貴重な史跡です。ぜひ一度、訪れてみてください。
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【アモールシガー(アモールスカー)】
那覇市小禄5丁目14-15
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