『金城さんの駄菓子屋さん』は明るく元気なオーナーの金城さんが営む小さな駄菓子屋さん。田原の小禄ひまわり公園そばにあります。
ずらりと並ぶ懐かしい駄菓子にワクワク♪
明るい店内には昔懐かしい駄菓子が並んでいます。
最近ではめっきり減ってしまった駄菓子屋さん。
『金城さんの駄菓子屋さん』では、地元の小学生・中学生の他、インスタを見て県内の遠方から来るお客さんもいるそうです。
お店は今年6月で11年目。
オーナーの金城さんはその前にも小禄市営団地そばの駄菓子屋で働いていたそうなので、小さい頃 金城さんにお世話になったという方は多いのではないでしょうか。
行事やイベント時に、近隣の学校・保育園などからの注文が多いのが駄菓子の『詰め合わせセット』。金額に合わせて詰め合わせしてくれるそうです。
金城さんこだわりの手作りのリボンがポイント♪
”地域のお母さん” 的な存在
「色んな子がいて楽しいですよ。でも他人のお子さんでも、叱る時は叱ってきました。」と金城さん。
お店にやってくる子どもたちを名前で呼び話しかけ、悪いことをすれば遠慮なく叱り、元気が無い時は話を聞いてあげたり、褒める時はとことん褒めてあげる。時には通ってくるお子さんのお母さんから相談を受けることもあるそうで、まるで”地域のお母さん”的な存在です。
「大人になってから 『金城さんによく叱られたよー』ってお店に来る子も多いんです笑。でも大人になって、彼女や奥さん、子どもと一緒に来てくれると本当に嬉しいです」
地域・子どもたちにとっての『サードプレイス』
「相談を受けていたご家族が、その後笑顔でいる姿を見かけたりすると、他人の事ですけどやっぱりホッとしますね。」と金城さん。
最近では沖縄でも核家族化が進んでいることもあり、身近に相談できる人がいないという人も多くなっているのかもしれません。子どもたちにとっても、自分の親以外で自分を気にかけてくれ、時には叱ってくれるという存在はとても貴重です。
昔は隣近所にそうしたおじさん・おばさんが必ずいた気がしますが、時代の流れでしょうか、隣近所との交流も今の時代はなかなか難しくなっている気がします。
学校や部活帰りに「金城さーん!」と元気よくお店にやってくる子どもたち。
名前で話しかけ、さりげなく子どもたちの話を聞いたり様子を見ている金城さん。
ただ駄菓子を売る・買うだけの場所じゃないことがよくわかります。
子どもたちにとっては自宅や学校などの他に行く『サードプレイス(第3の場所)』で、子どもたちを見守る地域にとって、とても大切な場所だと感じます。
ただ、最近の物価上昇は駄菓子の世界でも同じで、子ども相手の商売ゆえ値上げもなかなか厳しく大変だそうですが、ぜひとも頑張って続けてほしいと思います。
懐かしい駄菓子と、明るく人情味あふれる金城さんがいる駄菓子屋さん。
未来に残していきたい、地域の大切な場所です。
昔懐かしい 金城さんの駄菓子屋さん。動画でもぜひご覧ください!
金城さんの駄菓子屋さん
那覇市田原3-9-3
Tel. 098-857-3139
Open. 14:00-18:30
定休日 日曜
駐車場 なし
https://www.instagram.com/kinjyosan_no_dagashiya/
(2023年7月時点の情報です。詳しくは店舗に直接お問合せください。)