『豚の丸焼き専門店 金城畜産』さんは、長年、地域から愛されてきた沖縄でも珍しい豚の丸焼き専門店。2022年に創業50周年を迎え、2代目へと引き継がれました。奥武山公園駅そば、山下(南)交差点にあります。
金・土曜限定のランチでは、焼き立ての豚を食べることができます。
特注の釜による伝統の焼き方で豚の旨みが凝縮
創業以来の ”特注の釜” による伝統の焼き方で、5時間ほどかけてじっくりと焼き上げるそう。
当初は直火にぐるぐると豚を回しながら焼いていたそうですが、それでは豚の美味しさが引き出せない…と釜を特注したそうです。直火ではなく、火が釜全体を温めながら焼くため、皮はパリッと、中身はしっとり焼き上がるそうです。
使用する豚は『沖縄県産豚』。1頭1頭に、その証があります。
豚の丸焼きは、各種お祝いごとやパーティー、地鎮祭や棟上げ、新築祝いなどのほか、ビーチパーティーやモアイなどの場面でも人気。焼き立ての店頭受け取り、配送(別途送料)はもちろん、現地へお届けしてその場で切り分けも可能だそうです(別途料金)。盛り上がりそうですね!
「この美味しさをもっと広めたい!」と焼きたてが食べられるランチもスタート
じっくりと5時間かけて焼く豚は下味はつけておらず、丸ごと焼くことで骨や皮、脂肪などから豚本来の旨みが出てきます。皮はパリッと身はしっとりジューシーで、下味なしとは思えない豚の旨味に驚きます。
「この美味しさをもっと知ってほしくて、金・土曜限定でランチをスタートしたんです。気軽に豚の丸焼きを体験していただきたいです!」(松田さん)
ランチタイム(11:00スタート)に合わせて焼き上がった豚は、そのまま店内に運ばれ、目の前で切り分けられます。店内には豚のいい香りが漂います♪
おすすめは『豚の丸焼き 金城そば』。
焼いた後の豚骨からとった濃厚な出汁に、たっぷりとのせた柔らかくてジューシーな焼きたての豚肉が美味しいです!太めの麺に豚骨出汁がよく絡みます。
『豚の丸焼き丼』はたっぷりの野菜の上に、焼きたての豚肉をたっぷりと。3種類のたれ(バーベキュー、スイートチリソース、バジル)から好きなものをかけていただきます。(写真はスイートチリソース)ガッツリと豚肉を味わいたい方におすすめです。
豚肉を煮込んで作ったオリジナルチリペーストと焼きたての豚肉のサンド。ぐっと異国の味に♪(ビールに合いそう…)
メニューは色々!どれも焼きたての豚を存分に活かしたメニューです。
豚1頭…はなかなか機会がないかもしれませんが、ランチなら気軽に焼きたての豚の丸焼きを体験できますね!
また、焼きたての豚の丸焼きをシンプルに味わいたい方にはこちらがおすすめ。
たっぷり入って¥1,000はお得♪
何もつけずそのままで、いいおつまみになります♪
余計な味付けが無いので、アレンジも可能!お子さんにはパスタや丼にしてあげたりして、これ1パックで家族で楽しめそうです。(ランチタイム以外でも冷凍タイプを購入できるそうです)
先代の想いを繋ぎ、この味を残し伝えていきたい。
創業者の金城さんは元々養豚業を営む畜産農家。
地域の月見会の時に豚の丸焼きの依頼を受けたのがきっかけで、豚の丸焼き専門店を始めたそうです。それ以来、地域のお祝い事や集まりに欠かせない、”地域の味” として愛されてきました。
前職の営業職で小禄周辺をよく回っていたという松田さんは、後継者がいないということを知り、
「せっかくの伝統が途絶えてしまう…」と手を挙げたそうです。
そして「夫婦で守ってきた味を継いでくれるんだったら…」と2代目として引き継ぐことになりました。
「先代からの調理法や味、文化を大切にしながら多くの方に食べていただきたいです。そして先代の想いを繋いで、この味を残していきます。」(松田さん)
その昔、小禄地域は農業の他に養豚業も盛んで、『ウルクウヮーサー』と呼ばれる養豚業者が多く、那覇の胃袋を支えていました。(※ウヮーとは、豚・養豚のこと)
豚の丸焼きは、まさに地域(うるく)の歴史の味…。
残していきたい、地域の大切な味です。
美味しそうな豚の丸焼きを動画でもぜひご覧ください!↓