『版画工房コントルポワン』は版画家・長嶺 斉さんの制作工房兼教室。明るく広々とした空間でリトグラフ(石版画)・銅版画が学べる、沖縄では稀有な工房です。那覇市宮城の住宅街にあります。
柔和で独特なニュアンスが魅力のリトグラフ
石板やアルミ板の表面に特殊な描画材で描くことでインクを付着させ、紙に刷るリトグラフ。
描画した部分にアラビアゴム液を塗ることで、描画した部分はインクを引きつけやすく(親油性)、描画していない部分は水を引きつけやすく(親水性)なるという、水と油が互いに反発し合う性質を応用した化学的な印刷技法です。
凸版画(とっぱんが)・凹版画(おうばんが)などに比べて作業工程が複雑ですが、描いたものがそのまま版となって、多色刷りも出来、透明感ある色の重なりや自然で柔らかな色味が表現できるのが魅力です。
大きなローラーやプレス機など普段なかなか接したことのない道具を使いますが、長嶺先生と奥様が丁寧に指導&サポートしてくれますのでご安心ください。
通っている生徒さんは様々。
絵本を自主制作していて、その挿絵をリトグラフで制作している方や、テキスタイルから手がけたオリジナルのアパレルブランドを展開する方、
合同展用の作品づくりで工房を利用している方も。
リトグラフを、ご自分の ”表現” のステップアップの手段の一つとして学び、作品づくりをしている生徒さんが多くいらっしゃるそうです。
自分で描いたものがそのまま版となるのですが、紙にインクが染み込む様に刷り上がるので柔らかな印象になったり、独特のニュアンス感が出るのもリトグラフならでは。ただ絵を描くのとは違う独特な”表情”が生まれるのだと思います。
「体験教室で、たった2色なのに重なった時の色合いが綺麗で感動したんです。それから通っています。」(10年近く通っている生徒さん)
色彩の美しさや醍醐味を感じてほしい
「リトグラフは一見難しいイメージがありますが、体験教室もありますので、色彩の美しさやその醍醐味を味わってみてください!」(長嶺先生)
工房の名称になっている ”コントルポワン” とは音楽用語で、2つ以上の旋律(メロディー)を1つの音楽として全体的に調和させていく作曲技法のこと。
それは、版の重なり・組み立てを考え計画し、色(版)を刷り重ねて1つの作品へと仕上げていくリトグラフの世界そのものです。
リトグラフの技法の面白さ、表現の奥深さをぜひ工房で体験してみてください!
【絵本制作活動も】
長嶺先生はリトグラフを使った絵本制作の活動もされています。
¥6,000(週1回)、¥10,000(週2回)
【体験教室】
¥4,500(全3回、材料費込み)詳しくはお問合せください
動画でもぜひご覧ください!
版画工房コントルポワン
那覇市宮城1-6-1
Tel. 098-857-8201
駐車場 あり
www.con-studio.com/
@contrepoint_art
(2024年4月時点の情報です。詳しくは施設に直接お問合せください。)